化学製品(37部門)の取引先・規模・成長

化学製品は、日本の産業を37に分けた部門の1つで、2020年の産出額は28.3兆円、2011年から2020年の実質成長は年+1.0%でした。付加価値率は35%、輸出向けは22%、家計消費向けは9%、輸入依存度は27%です。

産出額(2020年)28.3兆円
実質成長(2011→20年)+1.0%/年
付加価値率35%
輸入依存度27%

含まれる産業(108産業)

産業産出額(兆円)実質成長(2015→20年/年)
医薬品9.62+8.0%
化学最終製品7.13+0.6%
有機化学工業製品4.56−1.9%
無機化学工業製品2.19+0.9%
合成樹脂2.07−2.7%
石油化学系基礎製品2.06−3.0%
化学繊維0.37−3.0%
化学肥料0.32−0.4%

主な販売先

販売先の部門金額(兆円)売上に占める割合
医療・福祉10.938.4%
プラスチック・ゴム製品2.27.8%
農林漁業0.61.9%
輸送機械0.51.9%
教育・研究0.51.7%
パルプ・紙・木製品0.41.5%

主な仕入れ先

仕入れ先の部門金額(兆円)費用に占める割合
対事業所サービス1.65.8%
石油・石炭製品1.45.1%
商業1.34.5%
プラスチック・ゴム製品0.93.2%
電気・ガス・熱供給0.82.8%
運輸・郵便0.72.5%

取引のストーリー(筆者の仮説)

主な取引のうち、背景を読み解いたもの。統計から確定できる事実ではありません。

化学製品 → 医療・福祉(10.9兆円)確度B

病院・診療所・薬局の費用のうち、医薬品(とくに新薬・高額薬)の割合が高まった。高齢化による患者数の増加と、薬剤の高額化が重なった可能性。

根拠の目安:国民医療費の薬剤費比率、薬価調査、医薬品(108部門)の実質成長(2015-20年は年8%)

化学製品 → プラスチック・ゴム製品(2.2兆円)確度B

原油安で樹脂価格が下落し、構成比が低下。輸入樹脂の増加も影響しうる。

根拠の目安:樹脂価格、樹脂の輸入統計、ナフサ価格

対事業所サービス → 化学製品(1.6兆円)確度C

化学メーカーが、研究・分析・設備保守を外部に出す割合を高めた。

根拠の目安:化学産業の外部委託調査、保全の外注比率

石油・石炭製品 → 化学製品(1.4兆円)確度B

原油安でナフサ価格が下落し、構成比が低下。

根拠の目安:ナフサ価格、石油化学の生産統計

プラスチック・ゴム製品 → 化学製品(0.9兆円)確度C

化学(医薬品・化粧品を含む)向けの容器・包装・成形品が増えた可能性。

根拠の目安:プラスチック製品の出荷統計、医薬品・化粧品の生産額

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出典:総務省ほか「産業連関表」(2011・2015・2020年)、経済産業省「延長産業連関表」を筆者が集計。政府が作成したものではありません。方法と出典